駅近く、奥まった路地裏の聳え立つ高い壁の前で、メジャーを持った男たちが何やら計測している。そこにやって来る引越し屋、そして住人たち。その路地裏を徘徊する老女。彼らは何の為にそこに存在し、何をしようとしているのだろうか。ありふれた路地裏の風景の中で、「何か」をはかり合っていく人物たち。
その閉ざされた空間と高い壁を前に、あまりにも無力な人間たちは轟音を轟かせ飛んでいく飛行機を見上げ、遥か上空に、広い世界が広がることを知る―。　
　R-vive旗揚げ公演作品。